Nohji's Rock'n Roll Shop


2010.2.3

【My Top 10 Things Of January 2010】

《ライブ》 ザ・ビーチボーイズ(22日、@Billboard Live Tokyo)
《スポーツ》 プロ野球OBオールスター・アスリートカップ(2日、@東京ドーム)
《CD》 Findlay Brown/Love Will Find You
《CD》 dave rawlings machine/a friend of a friend
《試聴》 小島麻由美/ブルーロンド(2月3日発売)
《You Tube》 Care Bears On Fire/Barbie Eat A Sandwitch
《DVD/ドキュメンタリー》 クラシック・ドキュメンタリー「エル・システマ」
《DVD/映画》 Rocker 40歳のロック☆デビュー
《DVD/映画》 がんばれ!ベアーズ
《映画館/オペラ》 ホフマン物語
(順不同)

☆ここ数年、自分が一年間なにをしていたのかよく思い出せない年末が続いています。なので、今年は毎月のトップ10を書き留めてみようと思います。続くかな?

《ライブ》 ザ・ビーチボーイズ(22日、@Billboard Live Tokyo)

なんといっても1月の大事件。新年早々、約20年ぶりの生ラブですよ。
……あ、あとブルースも(^^;)

今年の初ライブは18日に前川清&クールファイブ@中野サンプラザ、で、続く2本目がビーチボーイズ。いやぁ、わたしの2010年、転調大サビ始まりって感じだわ(笑)。

で、ビーチボーイズ。もう、手を伸ばせば届くようなところにラブ! 腰の持病をかばってちいさぁ〜く踊るラブ・ダンスを贅沢な至近距離にて堪能いたしました。歌舞伎では成田屋の“にらみ”が無病息災とか縁起物といわれ、江戸の庶民たちはにらみをきかせる舞台の團十郎に向かって手を合わせたといわれますが。マイクが「グッド・バイブレーション」を歌っている間じゅう客席のそこかしこに愛のバイブレーションを送り続けるさまは、まさに浜男版“にらみ”でありました。ええ、もらろん手を合わせて拝みました。そんなわけで今年のわたくしは無病息災、しあわせいっぱいに過ごせそうでございます。

こうして楽しいライブを見せてもらったことで、あらためてビーチボーイズにとってのゼロ年代についても考えさせられました。というわけで、マイクとブライアンについて思ったことなども含めてブログのほうに書きました。

【Less Than Zero?/♪Happy Times We've Been Spending】

《スポーツ》 プロ野球OBオールスター・アスリートカップ(2日、@東京ドーム)

昨年、景気悪化の関係も大きいのかな、かなり頑張って運営を続けてきたプロ野球OBマスターズリークがとうとう継続困難になってしまい。もう観られないのかと残念に思っていたところ、その発展形というか、実質は規模縮小なんだけど《プロ野球OBオールスターアスリートカップ》というOB戦が昨11月&新年に開催された。

新春2日は、なんとダブルヘッダー。メインは第二試合のナイター、セ・パOB戦なんだけど。昼間の第一試合もすごかった。《法政二高vs浪商高OB戦》。昭和36年・伝説の甲子園の再現ということで、柴田勲と尾崎行雄のエース対決! メンバーも当時の野球部メンバー中心という“リアル・フィールド・オブ・ドリームス”企画。東京ドームに試合開始のサイレン音が鳴り響き、当時のユニフォームに身を包んだ“アラ還”球児たちが整列すると、そこに幻の甲子園グラウンドがあらわれた……なーんて。

ところで。この試合のチケットは12月にやったCRT忘年会で頂いたもの。古くからCRTに来てくれていて、現在は東京ドームで讀賣主催試合の演出をしているS田さんが「ご希望の方がいたら…」と招待券を40枚くらい持ってきてくださったのだが、たちまちなくなってしまった。CRTご存じない方は「なぜ音楽イベントでやきう?」と思われるかもしれませんが。なんか、それがCRTっぽいんだよね〜。このOB戦、あるいは昭和36年甲子園リユニオンって、まさにCRTでおなじみのオールディーズ・ショウや再結成ライブと同じなのです。年齢を重ねて見た目も体力も衰えているのに、グラウンドに立った姿に現役時代が見える。名選手は、遠くからでも投球フォームや打席のカタチで誰かがわかってしまう。CRTでの音楽の楽しみ方と、そういう野球の楽しさは似てるっちゃ似てるんですよね。そういうところがCRTの面白いところだなぁ、と改めて思いました。

《CD》 Findlay Brown/Love Will Find You

新春初買いが大当たり。あまりに大当たりだったので半年ぶりにLess Than Zero?を更新してみたくらいの感動。去年のダイアン・バーチに匹敵する、今年のMyブライテスト・ホープ。ある意味、英国版ロンバケ? くわしくはブログにて!

【Less Than Zero?/新春オールディーズをどり・英国編】

《CD》 dave rawlings machine/a friend of a friend

今月の「ベスト・ツイッターやっててよかったで賞」。お正月、ヨシンバの吉井さんがツイッター上で「あまりにもよすぎるっ!」と悶絶しているのをお見かけしなければ(笑)、たぶんずっと気づかなかったであろう一枚。いやー、ツイッターばんざい。シンガー・ソングライター、ジリアン・ウェルチの長年の音楽パートナーとても知られるデイヴ・ロウリングスのソロ・ユニット=dave rawlings machine名義による初アルバム。もともとジリアン作品というのもバッキングを務めるデイヴとのユニット的なものであり、このアルバムもふたりを中心にしたユニットなので、まぁ、今までと立ち位置を交代した作品のような側面もある。とはいえ、やっぱ全然違うんだわー。超絶なのにまろやかギターの味わい深さとか、ジリアンとはまた違う繊細さのソングライティング、男性的な内省みたいな部分とか…そういう、このアルバムで初めてつまびらかにされた魅力満載。いやぁ、ホントにいい。初期CRTの「カントリーロックの逆襲」コンピCDを作った時の、収録曲を選ぶ基準を決める段階で自分の音楽的な価値観はかなり固まったように思うんだけど…そのことを久々に思い出した。いかにもいかにも80年代隠れた名盤テイスト(笑)なジャケの確信犯ぶりからしても、もう、名盤の匂いぷんぷんです。そもそも、ジリアンがデビューした時に徳武弘文さんが「ああ、デイヴ・ロウリングと一緒にやってる女の子だね」と言ったくらいナッシュヴィルあたりでは知られた名手だったわけなんですが。教えてもらってよかったな〜。これも新春の大当たり。

《試聴》 小島麻由美/ブルーロンド(2月3日発売)

4年ぶり8作めという久々さよりも、個人的にはデビュー15周年というのにビックリ。ついこないだ、ものすごい人が出てきたと思ったら……すっかりベテランだ。しかし、悪い意味でのベテラン的な緩みは微塵も感じさせない音楽性ゆえか、マイペースなリリースゆえか、いつでも彼女の作品が出る時は新鮮な気持ちで楽しませてもらっている。ドラムが変わって、かなり輪郭がハッキリした印象。ソングライティングや全体像はどんどん洗練されてゆくのに、その表現における乱暴娘っぷりはますます顕著に。この豪快さ、ウラハラさこそ、天才の天才たるゆえんと思うのですよ。たとえば、ボブ・ディラン。洗練された乱暴さといえば、まさに最近のディラン先生のご様子そのものでしょう。で、ふと思ったんだけど、バンド・サウンドの手触りとか、折衷のサジ加減、音楽の伝統との向き合い方または距離感……とか、ひょっとして今、日本でいちばんボブ・ディランに近いアプローチをやってるのは小島さんかもしれない。雑誌に載ってる小島さんのアーティスト写真見たらバンジョーまで持ってるし、もう、かなりのチョビ髭度数と思われ(笑)。ちんまりした世の中に、腹の据わったロックンロールを突きつける小島麻由美カッコよすぎ。もし彼女がアメリカ人だったら、出演するライブハウスにディラン先生がおしのびであらわれてひとこと→「ほれてまうやろ」。きゃぁぁぁぁぁ。危機一髪!みたいな。

とにかくデビュー当時からずっと、日本のいち音楽ファンとして誇らしいです。

《You Tube》 Care Bears On Fire/Barbie Eat a Sandwich

去年のマイ・ベスト新人賞のダイアン・バーチをはじめ、We the KingsやTinted Windowなど東海岸を面白くしているアーティストを続々と輩出しているS-Curveの秘密兵器(たぶん)のガールズ・パンク・トリオ。もう、めちゃくちゃカワイイ! なんたって9歳で結成、今も16〜7くらいですよ。

弁護士とか小説家とかミュージシャンとか、ブルックリンのいわゆる知的富裕層の娘さんたちで。親の影響がとても強い、といってもスポイルされたお嬢さんてゆーのとはむしろ逆で。自立した、自分の意志をハッキリと主張するという意味でのロック。なんか、こう、勝手なイメージだけど、小さい時からお茶の間にフツーにニール・ヤングが流れているような家庭に育った子たちみたいな(笑)。自分たちの曲は、自分たち世代の“ハンナ・モンタナ・カルチャー”への反抗である…みたいなことをナマイキな口調で語ったりするインタビューを見ると、「クラスでムーンライダーズ聞いてるのはひとりだけだったたのきん世代」としてはキュンとしちゃいます。

ナッシュヴィルのカントリー歌手の娘がハンナ・モンタナになり、ブルックリンのインテリヤッピーの娘たちがパンクバンドを組む。そういう時代なんだな、と。

そんなことをお正月に考えながら、けっこうよく見ていたのが最新ビデオクリップ。

かわいい!かわいい!たぶん「かわいい」と言われすぎるとむくれる年頃と思うけど、だからこそあえて言ってやるぜパンクスたち! かわいい!

【You Tube/Care Bears On Fire "Barbie Eat a Sandwich"】

《DVD/ドキュメンタリー》 クラシック・ドキュメンタリー「エル・システマ」

去年、弱冠28歳にしてLAフィルの音楽監督に就任。今、LAのみならず全米でえらい騒ぎになっているベネズエラ出身の若きマエストロ、グスターボ・ドゥダメル。彼が率いるベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ(SBYO)がザルツブルグ音楽祭に出演した時のDVDは去年いちばんよく見た音楽ビデオで。とにかく、これを見るといつでも音楽って素晴らしい!ということを思い出す。というか、思いしらされる。で、そのドゥダメルとSBYOを育んだのが、ベネズエラの国家規模での音楽教育プログラム《エル・システマ》。以前にも、SBYOの初ヨーロッパ公演を追いながらエル・システマを紹介するドキュメンタリーや、エル・システマについて書かれた本もあったんだけど。これは、そのユース・オーケストラの予備軍にあたる少年少女をさらに深く追ったドキュメンタリー(テレビでも放映されたかも)。またあらためてブログでも書きたいと思っているけど、本当に素晴らしいドキュメンタリー。

プロもアマも関係なく、すべての音楽家は神様の楽器なんである。

《DVD/映画》 Rocker 40歳のロック☆デビュー

「フル・モンティ」のピーター・カッタネオ監督によるバカ映画。

かつてプロデビューを前にバンドをクビになったドラマーが、ひょんなことから40にして若者たちのバンドに参加。これまたひょんなことからバンドは大ブレイクするわ、彼をクビにしたバンドは今では超ビッグになっているわ……と、まぁ、ありがちな展開なのだが。いちおモデルになったのがピート・ベスト(といっても、後にビッグになるバンドの下積み時代にクビになった…という設定だけですが)。で、なんと、一瞬だけだけどピート・ベストが特別出演している。でも、言われないとわかんないくらいのさりげなさで、しかしわざわざ飛行機に乗って映画の舞台となるクリーブランドまでやってきたというのがなんだかすごい。でも、特典映像での未公開ピート・ベスト出演シーンとか、メイキングのインタビューとかにはガンガン出てきて面白い。その点においては、ビートルズ・ファンはいちお気にしておいたほうがいいかもしれないといえるかもしれない作品。

あと、主演のテディ・ガイガーは06年に17歳でデビューしてちょっとだけ話題になったシンガー・ソングライター。劇中歌もほとんど彼が手がけていて、これがなかなかよい。つか、曲がいいのでバカ映画としてのバカ度は少し緩和されてしまってるかも。

《映画館/オペラ》 ホフマン物語

オペラはよくわからないんです。まず、言葉の壁があるし。と、そんなに興味もないのに、おそろしく高いチケットを買ってわざわざ出かけて行くことはないだろうと思っていたのですが。やっぱり、みんながメット、メット、今年のメットは楽しみねーオーホホホホみたいな話をしているのを聞いてしまうと、なんか、もしかして自分は人生の大きな楽しみを逃したまま生涯を終えるのだろうかとか、去年初めてM−1観たわたくしとしては考えてしまうわけでありまして。DVDやテレビだけじゃ、そりゃ魅力はわからないわなー…とは思っても、やっぱり自分から見に行こうと思う日は来ない気がする。じゃ、とりあえずおっきいスクリーンで爆音で。オペラ自主勉強会としてMETのパブリック・ビューイングを全部見てみよう。と思ってたんですが。ハッと気がついたらもう3つくらい終わっちゃってた。で、今季4作めの「ホフマン物語」で初PV体験。「南太平洋」でトニー賞を受賞したバートレット・シャーによる新演出、さらに療養中だったジェイムズ・レヴァインのカムバック作という話題作。ブロードウェイ的な派手さも含めて、面白かった。カフカと、映画「8 1/2」にインスパイアされたという演出は、確かにフェリーニonブロードウェイという感じで。ホフマン役のジョセフ・カレーハも、若い頃のオーソン・ウェルズっぽい雰囲気があって素敵だった。

というわけで、映画館で観てるぶんにはじゅうぶんに楽しんでおります。

ただ、問題は新宿ピカデリーでの上映は朝10時。眠い。ちなみに翌週は「ばらの騎士」観たんだけど。朝からロココはちょっとしんどかったなぁ。パンがないならケーキをお食べ、みたいな。

《DVD/映画》 がんばれ!ベアーズ

これは、自分内リバイバル・ブームってことで。

毎年、お正月にはこの映画を観る…というのを何かひとつ決めたいと思ってたんですが。クリスマスのアメリカ人はテレビで「素晴らしき哉、人生」観る、みたいな。これからはお正月には「がんばれ!ベアーズ」観ようかと思った。

試合に負けて勝負に勝つ、とはどういうことか。

それを教えてくれる映画だと思うんだよね。

正確には間違ってるかもしれねぇが、オレにとってはそういう映画なんだよ。

あとは、テイタム・オニールのハルマゲドン級もしくは「本当にこれ以上カワイイとこちらの身がもたないのでカンベンしてください」級の可愛らしさ。というものを新春のたびに再認識するのもいいことじゃないかなと。

なんか、歳をとるたびに深さを感じる映画だ。これ、絶対コドモ向けに作ってないな。



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